2016年6月27日月曜日

UA ミルクティー

ある肌寒い冬の日に、すごく嫌なことがあって、とぼとぼ帰宅していたら、雨まで降ってきた。やれやれ、泣きっ面に蜂とはこのことだな、と、ぶつくさ呟きながら、ボロボロになって帰宅したとします。まず、どうしたいですか?私は、あったかいミルクティーが飲みたいな、と思います。

UAさんの名曲、ミルクティーを聞くと、いつもそんな光景が頭に浮かんできます。すごく優しくて、大好きなうたです。プロデュースは朝本浩文さんですが、今聴いても全く色あせないサウンドですね。

みなさんにとっての御器所こころのクリニックが、そんな存在〜冬の日のミルクティー〜になれていたらよいのですが。

寝苦しくなってきた、ある夏の晩に、そんなことを考えました。
それでは、また。




2016年6月15日水曜日

ベゲタミン販売停止

ベゲタミンという薬が今年限りで販売停止となることが明らかになりました。この薬は、フェノバルビタール、クロルプロマジン、プロメタジンの3つの成分からなる合剤です。この中で特にタチが悪いのが、フェノバルビタールです。フェノバルビタールを睡眠薬目的として使用した場合、一度服用を始めると大変やめにくく、すぐに効果が弱くなり、有効量を少し上回る量を服用しただけで命に関わる事態を引き起こします。このため、ベゲタミン依存の患者さんが多数出てくることになってしまったのです。

今回の販売停止は、この状況を重く見た日本精神神経学会からの要望を販売会社が受け入れ、実現したようです。

(自慢するようなことでは全くないのですが)私は精神科医になって以来、自分からこの薬を処方開始したことは一度もありません。いかなる患者さんにとっても、この薬の存在意義は全くないと考えていたからです。

私に担当変更となった患者さんにベゲタミンが使用されていた場合は、必ずその害について説明し、使用を中止するようにしていました。その薬を処方していた医師が先輩であろうと、高名な医師であろうと、これについては1ミリも譲歩しませんでした。(繰り返しますが、これは自慢するようなことでは全くありません。)

今回の販売停止の決定は遅すぎました。しかし、私はこれを歓迎します。患者さんの立場を第一に考え、今後もお薬の適正使用を心がけていきたいと思います。




2016年6月7日火曜日

パニック障害の集団認知行動療法のお知らせ

2016年7月2日(土)より、今クールのパニック障害(パニック症)の集団認知行動療法を開始します。毎週土曜日午後、全8回の予定です。現在お2人の方がエントリーされており、もう1名参加可能です。ご興味がおありの方がいらっしゃいましたら、お電話、もしくはこちらの問い合わせフォームまでご連絡ください。

集団の認知行動療法は、困りごとによって向き不向きがあります。例えばPTSDであれば、私は迷いなく個人療法を勧めます(より正確には、個人療法しか提供しておりません)が、様々な研究、自身の臨床経験、コスト面などを通して考えると、パニック障害については集団療法がオススメです。(もちろん希望される方には個人療法も提供しております。)

こちら(1)こちら(2)も参考にしていただければ、と思います。ご連絡、お待ちしております。



2016.6.27追記
今クールの募集は終了いたしました。引き続き、パニック障害をお持ちの方のご相談をお待ちしております。